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2011年11月3日木曜日

コシヒカリとコシヒカリBLは美味しさが全然違うんだそうです

冷蔵庫の中が、飯の友の類でいっぱいになりがちな秋です。

この秋に、どうしても確かめたかった味は、新潟県三条市の方からいただいたコシヒカリの新米と大好きなイクラの組み合わせでした。

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イクラは、もちろんおいしい。でも、このコシヒカリは、飯の友がいらなかった……。ごはんだけで味わいたい香りとどっしりとした味。本当においしいものって、素材だけでしあわせにさせてくれる力を持っているんだなぁ。

このコシヒカリを送ってくださったのは、横山さんというおじさま。地域産業である三条の金物を東北地方などに営業をしながら、趣味でお米作りをしている方です。

今年の7月末、新潟・福島豪雨で、まだ避難指示が出たままの五十嵐川流域を、レンタカーで北上しました。(すでに水位も下がり、快晴。もちろん気象予報士として、天気図を確認の上で出掛けました)。堤防が決壊したあたりの現場で、水没した稲の写真を撮っていると、近所の人たちがぞろぞろと河原に様子を見に来ました。そのひとりが横川さんでした。

とても親切な人で、色々と話を聞かせてくださったうえ、「うちの田んぼ無事だったから米おくる」といわれたけれど、おぼえてないだろうなーと思っていました。それが9月のある日、どーんと10kgの新米が我が家に!

「うちの米は世間のとは違うから。いま出回ってるのは『コシヒカリBL』ってやつだけど、うちのは昔ながらの『コシヒカリ』。だから本当においしいよ」

私からのお礼の電話に、横山さんはそう教えてくれました。コシヒカリって、今のと昔のと違いがあるの?そう思って調べてみると、

リンク:新潟県農林水産部
新潟県では、平成17年産米から従来のコシヒカリよりも農薬を減らした栽培ができる「コシヒカリBL」を県内に一斉導入し、環境にやさしく、安全・安心なお米づくりを推進しています。
コシヒカリBLの食味や品質は、従来のコシヒカリと同等です。いもち病に抵抗性を持つ性質だけが異なります。

あら。味は違わないんですって。でも、明らかに品種は別ですよね。なのに名前が同じなのは、オトナの事情なんだろうな。

我が家では、普段の米もコシヒカリ(たぶんBL)なのですが、米の味にうるさい母は、横山さんのコシヒカリを「なにこのお米〜ってくらいおいしいのよ」と言ってます。私も、普段は気にならない米の味が立ってくる感じにビックリしました。

本当のコシヒカリって、作る人だけが味わえる、幻のお米なのかな。

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